愛知県飛島村で田植え体験を行いました。
(一社)愛知インバウンド協会では愛知県飛島村に田植えの体験を行いました。
今回の作業で田植えをした農地には、「夢吟香」と呼ばれる日本酒用酒米の苗を植えました。
「夢吟香」は精米度の高い大吟醸酒に適した酒米として、愛知県農業総合試験場と愛知県食品工業技術センターが共同で開発した新品種で、愛知県での高級酒造りへの貢献が期待されています。
今回は日本酒造り工程の一環として田植えを行い、今年の夏にはその除草、秋には酒米収穫、冬には日本酒の仕込み、翌春には酒搾りという一連の行程に結び付いています。
米作りは有限会社アグリサポートが、酒造りは水谷酒造株式会社が、共同作業として行っており、有限会社アグリサポートの立松専務からコメ作りとその流通について、水谷酒造の水谷社長から日本酒造りの現状について、それぞれ話を聞きました。
小雨の降る中、参加者はひざ下まで水につかりながら、立松専務から教わった通りのやり方で、30センチの間隔をあけて苗を植えていきました。植え終わった苗を振り返って眺めると、列が曲がっていたり、間隔が不ぞろいだったり、作業の難しさを実感できました。
田植え体験のあとは、最新型の全自動田植え機に体験乗車をします。田植え機を運転した経験はもちろん持たない参加者でも、田植え機のハンドルを握ると、GPSにより機械が自動的に進路を補正して、まっすぐきれいに稲が植えられていきます。
健康でおいしい和食と日本酒に全世界から注目が集まっている今、コメ作りと酒造りは日本固有の産業として、これからの大きな発展が期待されます。しかしそれには地道な努力が必要なことを、コメ作りと酒造りを実際に体験して知ることが大切です。
作業が終わった参加者の心は、次の夏の行程に向かって、会話が弾んでいました。
当日の様子を動画に収めましたので、ぜひご視聴ください。